国をこえて、心でつながる森の時間

🌾稲の脱穀の日

周りの田んぼでは機械で稲刈りをして脱穀をしていますが、にっこにこのお友だちは昔ながらの足踏み脱穀機を使います。
初めての子どもたちは「これは何だろう?」と、じっと観察するところからスタート。
一方、昨年や一昨年に経験した子は「そうそう!これこれ!」と懐かしそうに笑い、腕を伸ばして足を踏み出しながら「今年もやるぞ~!」と気合十分です。

この日は、保育留学のお友だちが新しく加わった日でもありました。
足踏み脱穀のリズムに魅せられた彼は、並んでいる時からタップダンスのように足を動かして楽しそう!
それもそのはず、ボイスパーカッションが得意なお友だちです。
脱穀の「カラカラ」という音、もみ殻を飛ばす扇風機の風——
そのすべてを音楽のように感じながら、笑顔で取り組んでいました。

脱穀を終えると、藁を積み上げて“ベッド”をつくり、「眠れる森の美女」ならぬ**“眠れぬ藁の美女”が登場!
いつ目を覚ますのかと見守るうちに、まわりでは藁を使って側溝にトンネルをつくったり、藁の上を転がって遊んだりする
野ネズミたち**のような姿が。
気づけば“藁の美女”もその仲間に加わり、笑い声が田んぼに響いていました。


🥒畑の日

この日は畑で大きなピーマンを収穫!
顔くらいの大きさに、みんなびっくりです。
「ピーマンの肉詰めにしてもらおう!」と嬉しそうに話す子、
「今日の晩ごはんピザかもしれない!」とバジルをお土産に持ち帰る子もいました。
畑には、子どもたちの笑顔と香りがいっぱいです。


🍋梅干しづくりと腐葉土集め

梅と紫蘇を分けて干す“梅干しづくり”の日。
みんなで丁寧に並べて、しっかりと太陽の光を浴びせました。

翌日は森へ行き、畑に使う腐葉土集め
湿った落ち葉は重いけれど、力自慢のにっこにこチームは軽トラックいっぱいに集めました!


そして案の定、落ち葉の山を見た瞬間——滑り台開始!
仕事も遊びに変えてしまう、まさに“遊びの天才”たちです。
そんな姿を見て、「大人たちにもこの発想を分けてあげたいな」と思わず微笑んでしまいました。
使った道具を片付ける姿には「ひと仕事終わったぜ!」という誇らしさも感じました。


🌕十五夜とお別れ会

保育留学のお友だちと一緒に日本の文化を楽しもうと、十五夜を少しずらしてお月見とお別れ会をしました。
「お団子が大好きで、日本では毎日食べていたんだ」と嬉しそうに話してくれたお友だち。
みんなで薪を集め、米粉をこねて蒸し、あんこ玉を包んで——笑顔いっぱいのお団子づくりになりました。

日本ではお月様にウサギが見えると言われていますが、
世界ではワニやカニ、本を読む人など、国によって見え方が違うそう。
オーストラリア出身のお友だちは、「僕の国でもウサギに見えるよ!」と教えてくれました。

田んぼ、畑、森、山歩き、工作、おやつづくり——どんな活動にも夢中で参加してくれたお友だち。
「ほんとに帰っちゃうの?」「さみしいなぁ」と声があがるほど、みんなに愛されていました。
国や言葉が違っても、枝で遊び、鬼ごっこで笑いあい、「楽しいね!」を共有できる子どもたちの世界。国も言葉も超えて、心でつながる力を子ども達はもっています。
そんな姿を見ていると、「こんな素敵な世界が広がるといいな」と心から感じます。


にっこにこの森には、笑いと驚き、そして発見がいっぱい。
さあ、来週はどんな物語が待っているでしょうか?
また一緒に、元気いっぱいあそびましょうね。

たまちゃん

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