1学期の締めくくりは、にっこにこキャンプ。
リュックいっぱいに夢と不安をつめこんで、いよいよ出発です。
前日の天気予報は雨。それでも子どもたちは、願いをこめててるてる坊主をつくり、リュックにそっと結びつけました。

当日の朝、雨の中で笑顔を見せる子もいれば、おうちの方と離れがたくて涙が止まらない子もいました。
それでも電車に乗り込むと、「行ってきます!楽しんでくるよ!」と手を振る姿に、成長の一歩が確かに見えました。

キャンプ場に到着すると、大きな荷物を一人で運び、仲間と協力して行動する子どもたち。
大人が思っているより、ずっとたくましく、しっかりと歩んでいく姿がそこにありました。

楽しみにしていたボルダリングでは、登りきった子に拍手と歓声。

畑で収穫したスイカを割ったあとは、みんなで美味しく頂きました。

皆が食べ終わっっても、まだスイカが残っていないかとシ―トの上をハイエナの様に探っているお友だちに大笑いもしましたね。

夕ご飯づくりでは、太巻きづくりに挑戦。火起こし、包丁、天ぷら揚げ…。それぞれが役割をもって取り組みました。
涙をこらえて玉ねぎを切る子、夢中で味見を重ねる子…。
どの表情も、目がきらきらと輝いていました。

夜は、自分で作った竹のランタンの明かりの中で歌ったりゲームをしたり…。
ゆらぐ炎を見つめながら、静かに眠りに落ちていく子もいました。


年長さんはナイトハイクに挑戦。「猛獣が出るかも」と言って、ポケットに石をつめこむ姿には思わず笑みがこぼれました。
翌朝。寝袋を片付け、朝食を食べて向かったアスレチック。
長いつり橋を渡る時には、ドキドキしながらも、みんなの応援が嬉しかったですね。

風を受けながら駆け出す姿は、まるで野原を走る風のようでした。

帰り道、疲れて眠る子を見て「起こすのかわいそう」と、リアカーでそっと見守りながら運んであげる優しさもありました。
どこに寝ているのか分かりますか?

最後には、みんなでソフトクリームを手に「一学期頑張ったね!」「泥んこ楽しかった!」「山登り挑戦したね!」と皆の頑張ったことに乾杯。

「もうすぐお家に帰れる♪」というお友だちも、「まだ泊まりたかった」というお友だち、どちらの気持ちも愛おしく感じました。
電車に揺られておうちの方のもとへ帰るその背中は、たった1泊2日でぐんと大きく見えました。

子どもたち一人ひとりが、自分の力で乗り越え、楽しみ、思い出を胸に刻んだこの時間。
年上の子が年下の子のリュックを背負わせてあげたり、手を繋いであるいたり。時にはうまくいかなくて悲しくなる日もあるけれど、誰かが寄り添い、見守っていましたね。

帰ってきたときの「ただいま」に、成長のすべてが詰まっていたように思います。
2学期もまた、新しい出会いと挑戦が待っています。
どうぞ引き続き、子どもたちの歩みを見守っていただけたらと思います。
2学期もたくさん遊びましょうね。
たまちゃん