稲刈り、音楽鑑賞、栗拾い、山のさんぽ――五感が輝いた秋のにっこにこデイズ。
🌾稲刈りの日
春に泥んこの田んぼへ植えた稲がぐんぐん育ち、ついに収穫の日を迎えました。
みんなで作った「ムキムキホネホネアップップーかかし(猫もいるよ)」が、獣たちからお米を守ってくれたおかげで、稲穂はこうべを垂れ、もみ殻の中には真っ白なお米が顔をのぞかせていました。

天気予報は外れて、なかなか雨が止まず、稲穂は倒れ気味。決してベストコンディションとは言えませんでした。
それでも子どもたちは“やる気マックス”!
保護者の方や、小学校の振替休日で手伝いに来てくれたOBのお友だちの力も加わり、どんどん稲を刈っていきました。稲刈りのあとの道を振り返ると、まるで“獣道”のよう。友だちとゴールで出会うことを楽しみながら、笑顔があふれていました。
ほんとうに、どんな場所でも遊びを生み出せる天才たちです。


予定では午前中に終わるはずが、欠席者も多くて作業はなかなか終わらず…。
それでも保護者の方やOBのみなさんが「最後までやろう!」と快く引き受けてくださり、その優しさと心意気に胸が熱くなりました。
おかげで無事に稲刈り終了!乾杯ができたのはお昼を過ぎてからでした。
黒猫さんのかかしも、頭が取れるほど頑張ってお米を守ってくれたね。
みんなの力で、見事な実りを収穫できました🌾


🎶森の芸術家の日
次の日は「森の芸術家の日」。
毎年お願いしている“ももぴよ隊”さんが来てくださり、フルートやサックス、トランペット、ユーホニアムなど、木管・金管楽器の美しい音色を届けてくれました。

本来なら静かに聴く音楽会…のはずですが、にっこにこの子どもたちは違います!
歌ったり、手拍子したり、身体を音にゆだねて踊ったりと、思い思いに音を楽しんでいました。
年長さんはちょっぴり緊張しながらも、貴重な「指揮者体験」に挑戦!
時間がたってからも「音がきれいだったね」「体の中まで音が入ってきたね」と話す姿に、
小さな芸術家たちの心が輝く瞬間を感じました。

🌰栗拾い
午後には栗拾いも楽しみました。
少し痛いけれど、イガの中にはふっくらおいしそうな栗がぎっしり。
もし宮沢賢治がいたら、「イガにも負けず…」なんて詩を書いていたかもしれませんね。
子どもたちはというと、大きなイガの中の栗を見つけるたびに「横綱が二つ入ってた!」と大はしゃぎ。
お相撲さんに見立てて、「こっちの横綱は一つ」「僕の横綱大きいから見て!」と、笑い声を響かせながら愉快に栗拾いを楽しんでいました。

ざるに山盛りの栗!さて、どんなふうに食べようかな~♪

🐐避難・引き取り訓練の日
雨の日でしたが、子どもたちは真剣そのもの。
午前中には動物さんたちの観察も楽しみました。
「なんでお猿さんは、ノミ取りしたノミを食べるの?」
「カピパラはどうして水の中でおしっこするの?」
そんな素朴な“なぜ?”がいっぱい。
「匂いがしないからかな~」と考えるお友だちもいて、
大人でも思わず「なるほど」と唸る発想です。
夏休みにけがをしていたヤギさんもすっかり元気になっていて、みんなで大安心🐐✨

⛰秋の山のさんぽ
昇仙峡へ秋のお散歩。
「ゴリゴリゴリラの山みたい!」と指をさして大喜び。
たしかに、3Dアートのように飛び出して見える景色です。
滝までの道では、クジラの岩、ワニの背中の石を見つけては歓声を上げ、
トンネル岩を見て「ゴリラが穴をあけたのかな?」とつぶやく子も。

岩の隙間にたくさんの1円玉を見つけると、みんなも次々と1円玉を入れていきました。
理由は分からないけれど、“前の人のあとに続け”の精神が素敵です。

博物館では美しい貴石画にうっとり。
触れていい大理石や水晶に頬を寄せ、「気持ちいい~」と体で感じる子も。
数字が読めるお友だちは値札を見て「休みの日に買いにこよう!」と話していました。
(550円…ではなく550万円でしたが😊)
次に会うとき、「どの宝石を買ったの?」と聞いてみようかな。

昼食場所の川沿いでは、岩の間からキラリと光る貴石を見つけて大興奮!
「冷た~い!」「凍りそう~!」と言いながらも、手を伸ばして宝石探しを楽しんでいました。
そのうちに、「何秒までこの冷たさに耐えられるか勝負!」と、みんなで声をそろえて
「いーち、にー、さーん!」と数えはじめる子どもたち。
まるで小さな探検家たちが冷たい川とじゃれ合っているようでした。
「もう風邪ひかないでね~!」と笑いながら声をかけると、
「だいじょうぶ!まだいける!」と元気いっぱいの返事。
冷たい水にも負けず夢中でキラキラを探すその姿に、見ている私が心を温められました

にっこにこの森には、笑いと驚き、そして発見がいっぱい。
さあ、来週はどんな物語が待っているでしょうか。
また一緒に、元気いっぱいあそびましょうね。
たまちゃん

