今週は、畑のじゃが芋の種イモ植えから始まりました。
包丁で半分に切り、腐らないように灰をつけて、そっと畝へ運びます。

じゃが芋の芽の話になると、すかさず「毒毒!食べたら毒!」と元気な声。
“いま食べたら毒の芽が、土に植えたらまたじゃが芋になる”――そんな不思議に、子どもたちは目を丸くします。その姿はまるで、世界の仕組みに出会った小さな研究者。子どもたちにとっては、まさにマジックのような出来事です。

「今日はじゃが芋掘りだと思ってた!」と少し残念そうなお友だちもいましたが、その楽しみはもう少し先へ。土の中で育つ時間ごと、大切に味わうことになりました。
植え終わったあとは、畑の草取りへ。
……のはずが、「この花の蜜、甘いんだよね」と、いつの間にか花と向き合う子どもたち。

さらに、「この草、全部持って帰っていい?」と大きな瞳で抱え上げ、「お家でたくさん食べるんだ!」と一言。どうやらその手の中には、ごちそうの景色が広がっていたようです。思わず笑ってしまう、豊かな発想です。

翌日からは、春の森を思いきり満喫。
春風が吹くたびに桜の花びらが舞い、森全体がやさしく包まれているようでした。
鬼ごっこや追いかけっこに坂道コースを取り入れて駆け回ったり、たんぽぽで笛を作ってみたり、尺取虫のための“別荘”をこしらえたり――。

さらに、使われていない雨どいを見つけては、クヌギを流し、最後にみたらし餡をかけるという“みたらし団子工場”が開設されました。上から工程が見えるその仕組みは、まるで工場見学のよう。役割分担も見事で、作る人、流す人、仕上げる人…と、遊びの中で自然と協力の輪が広がっていきました。


目に映るすべてが遊びに変わる、子どもたちの世界。そこには決まりも限界もなく、ただ自由と発見が広がっています。
池では、オタマジャクシたちもすくすく成長中。
気がつけば、子どもたちも一緒に池の中へ。歩いたり、泳いだり、バタ足の練習をしたり。中には、ムツゴロウのように泥んこに寝そべり、「気持ちいい〜」と女子会を開く姿も。
さて、そんな様子を見て、オタマジャクシたちはどう思っているのでしょうか。こっそり聞いてみたくなる、そんなひとときです。


週の終わりには、お誕生会。
以前いちご狩りでお世話になった農園からいただいたいちごで、きらきら輝くゼリーを作り、春の恵みをみんなでおいしくいただく準備。


お誕生日のお友達の冠を作ってあげたり、

お誕生日会の会場をきれいにしてくれたりと、みんなそれぞれ自分のできることを探して取り組んでくれました。

そしてお誕生会には、2人の主役が登場しました。
ひとり目のお友だちは、インタビューで好きな遊びを答えたあと、「大きくなったら何になりたい?」という質問に、「合気道の選手」と力強く答え、そのあとに、少し間をおいて「石」と発表しました。
お母さんからは「医師かな?」という声もありましたが、本人の口から出たのは、やっぱり「石」。
“変わらずそこにあるもの”“静かに支えるもの”――そんな存在に惹かれているのかもしれません。幼い言葉の中に、ときどきはっとするような深い願いが宿っていることを感じさせてくれました。

もうひとりのお友だちは、前日から登場の仕方やインタビューを考えていたお兄さん。
将来の夢である救命救急士とプロの和太鼓奏者を、なんと実演で披露してくれました。見事な腹筋と力強い演奏は圧巻で、その姿はまるで小さなアーティスト。思わず「プロになったらファンクラブに入ろう」と心の中で決めてしまいました。

土に触れ、自然に囲まれ、心のままに遊び、考え、笑う子どもたち。
その一つひとつの姿に、確かな成長と、かけがえのない輝きを感じた一週間でした。
にっこにこの森には、笑いと驚き、そして発見がいっぱい。
さあ、来週はどんな物語が待っているでしょうか?
また一緒に、元気いっぱいあそびましょうね。
たまちゃん

