森が教えてくれたこと 〜忍者と葉っぱと、まあるい心の一週間〜

山歩きから始まった今週。
年長さんは週末の練習登山に向けて、少し違うコースに挑戦しました。
この日、森には“ちび忍者”がたくさん出没。木の根を伝って登ったり、軽やかに跳んだりと大興奮です。 

急な坂では「キュッ」と止まり、すれ違う人には山側に寄って道をゆずり、「こんにちは」と気持ちよく挨拶。
ただ歩くだけでなく、“山と一緒に歩く”優しさが、少しずつ身についてきています。

次の日は、森からの贈り物である葉っぱ遊び。
どうやら森の葉っぱは、ただの葉っぱではありません。
タンポポの葉っぱ一本からも、「サメの口みたい!」「ステゴサウルスの背中だよ」と、子どもたちの想像はどこまでも広がります。
いざ、絵の具スタンプ。色と色を混ぜて新しい色に出会ったり、指についた色を「きれい!」と見つめたり。


気づけば、葉っぱスタンプのはずが“石と枝のアート展”へと発展していきました。

そしてお片付けの時間。
頼もしい年長さんがさっと動き出し、あっという間にきれいな空間に。
まるで“お片付け隊長”のスイッチが入ったかのようです。
その背中を、小さなお友だちがしっかり見つめていました。

池では、おたまじゃくしがぐんと大きくなり、カブトムシの幼虫とも出会いました。
うっかり落としてしまったおたまじゃくしを、そっとすくい上げて助ける姿。
小さな命に向けられたその手は、まるで“レスキュー隊”。
やさしさが自然とあふれていました。

たくさん遊んだあとは、木の上でひと休み。
その姿は、まるで森に住む小さな動物たちのよう。
風に揺られながらの休憩は、ここだけの特別な時間です。

別の日には、ご飯づくりとお別れ会に向けた薪集めと薪割り。
大きな枝をノコギリで切り、トンカチで割る作業に挑戦しました。
この日は自然と“協力作戦会議”が始まり、揺れないように座ったり、薪がぐらつかないように支えたりする姿が見られました。
“ひとりじゃなく、みんなでやる”力が光っていました。

そして迎えた、ご飯づくりとお別れ会の日。
朝採れの椎茸を水に浸し、お米を研ぎ、野菜を切る。小さなお友だちも見ながら参加します。
「しいたけきらい!」「なす食べられない!」と言っていた子が、ひと口食べて——
この日、“しいたけきらい同盟”は静かに解散しました。
「あれ?おいしい!おかわりある?」と、何度もおかわり。
三つのお釜いっぱいのご飯もお味噌汁も肉じゃがも、あっという間にぺろりと完食でした。

肉じゃが丼と具だくさんお味噌
ピッカリンに食べました!

お別れ会では、大好きだったキャタピラーのブローチと、心を込めた色紙をプレゼント。
にこにこの笑顔があふれ、まるで“ありがとう交換会”のようなあたたかい時間に。
お礼にイギリスのバスのキーホルダーももらい、心も思い出もいっぱいになりました。

最後は、大好きだった池へ。
お別れを言うはずが——やっぱり、ざぶざぶと水に入り、おたまじゃくしと夢中で遊ぶ子どもたち。  

                                                    言葉がすべて通じなくても、
大きくなったおたまじゃくしを一緒に喜び、
トカゲの触り方を教え、
岩を登れば大きな拍手を送る。

そのひとつひとつに、“心が通じる”ということの本当の意味がありました。

みんなで手をつなぎ、まあるい輪でさようなら。
この日できたのは、世界でいちばん小さくて、いちばんやさしい“まる”。
この幸せなまるが、これからもずっと続いていきますように。

にっこにこの森には、笑いと驚きと発見がいっぱい。
さあ、次はどんな物語が待っているでしょうか。
また一緒に、元気いっぱい遊びましょうね。

たまちゃん

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