森は先生、仲間は宝 〜ゆらぐ季節の中で育つ力と、命を守る一週間〜

先週は、夏のような日差しと、思わず身をすくめるような冷え込みが交差する一週間でした。
子どもたちは、鬼ごっこや追いかけっこで汗びっしょりになったかと思えば、顔だけでなく腕や頭まで洗って涼む“即席プール開き”。けれど、ひとたび風が吹けば「止まると寒いんだよね」と、今度は走って体を温める作戦へ。自然の変化に合わせて、自分たちで遊び方を編み出していく姿は、まるで小さな探検家たちの会議のようでした。

仲間との関わりもぐんと深まりました。
一つのごっこ遊びで大盛り上がりし、「いい汗かいたね!」と、びしょぬれの姿を笑い合いながら褒め合う子どもたち。そのやりとりの中には、「一緒に楽しい」を分かち合える喜びが、確かに育っていました。

「びっしょり汗仲間!」

森では、“発見名人”も登場。
紫色に輝く花、大きなイノシシの足跡、アナグマの穴、そして危険なキノコの場所まで――。森の地図が、少しずつ子どもたちの中に描かれていきます。
「ここは瞑想にいい岩だよ」と静かに座る姿や、鹿の角を見つけた瞬間の目の輝きは、まるで宝物を見つけた冒険者のよう。その一つひとつの発見が、世界を広げる扉になっているように感じました。

「鹿の角見つけたよ!」

雨の日には、地震を想定した避難引き取り訓練を行いました。
室内では、「地震が来たらどうする?」という問いに、お兄さんが実際に動いてお手本を見せてくれました。室内ではテーブルの下に入り、頭を守ること、山では木を支えにすること、合図をよく聞いて集まること、大きな揺れのときは足を広げてうつぶせになること――。どの子も静かに耳を傾け、真剣な表情で話を受け止めていました。


「地震はいつ来るかわからないから、雨の日でも雪の日でも練習が大切なんだよ」そんな言葉を、年上の子どもたちが自然に伝えてくれる姿に、頼もしさと成長を感じました。

ゴールデンウィーク前ということもあり、子どもの日の話題にも花が咲きました。
こいのぼりの由来よりも、「何食べるの?」と食べ物の話で大盛り上がり。しょうぶ湯も、「頭に巻くんだよ」「浮かべるだけだよ」と、それぞれの家庭の違いに気づく面白さがありました。新聞紙で作った兜をかぶり、得意げに侍ポーズを決める姿は、なんとも誇らしげでした。

そして迎えた、避難引き取り訓練。
雨の中でも「今を楽しもう」と外遊びを選び、水たまりを全力で走り抜ける子どもたち。その姿は、森のイノシシも思わず拍手してしまいそうなほどのたくましさでした。


地震発生の合図が響くと、朝の話を思い出し、静かに、そして素早く集合。ヘルメットをかぶり、落ち着いて引き取り場所へ移動することができました。


保護者の方と出会った瞬間のほっとした表情――小さな体で一生懸命がんばっていたことが伝わってきました。

災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。だからこそ、日々の積み重ねが「いざ」という時の大きな力になります。今回の訓練では、子どもたちが落ち着いて行動する姿とともに、保護者の皆さまが真剣に受け止め、引き取りにご協力くださったことが、何より大きな安心と学びにつながりました。

子どもたちは、「必ず迎えに来てくれる」という信頼の中で安心して行動することができています。園とご家庭が一緒になって命を守る経験を積み重ねていくことの大切さを、改めて感じる機会となりました。

これからも、どんな天候の中でも実践を重ねながら、「自分で考え、行動できる力」とともに、「大人とつながりながら守られている安心感」も育んでいきたいと思います。

にっこにこの森には、笑いと驚きと発見がいっぱい。
さあ、次はどんな物語が待っているでしょうか。
また一緒に、元気いっぱい遊びましょうね。

たまちゃん

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