にっこにこの1学期最後の一週間は、年長・年中・年少さんにとって待ちに待ったキャンプ、そして1学期の終業式で締めくくられました。
一番小さなお友達はキャンプには参加できませんでしたが、この1学期、森でたくさん笑い、時には涙を流し、畑では「育てる喜び」と「収穫する喜び」を知り、ごはんづくりやお誕生日会など、たくさんの「はじめて」に夢中になって挑戦してきました。その一つひとつが、小さな体の中に大きな宝物として積み重なっています。
さて、キャンプの準備は畑から始まります。


「このジャガイモ、フライドポテトにしよう!」「このキュウリは、朝のサンドイッチ!」
子どもたちがキャンプを思い浮かべながら大切に育ててきたジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、メロン、スイカを収穫しました。
……ところが、枝豆とトウモロコシは鹿さん、イノシシさん、タヌキさんに先を越されてしまいました。
どうやら森の仲間たちも「キャンプごはん」に参加したかったようです(笑)。
それでも、にっこにこ産のお味噌、お米、おしょうゆをしっかり準備して、いざ出発!
当日の朝。
「いってきまーす!」
お父さん、お母さんに元気いっぱい手を振った子どもたち。その勢いは電車に乗っても止まりません。
「いってきまーす!」
「楽しんでくるよー!」
ホームが見えなくなるまで、いつまでも手を振る姿に、これから始まる冒険への期待があふれていました。

乗り継ぎをして駅へ到着。
大きな荷物はリアカーへ。
「えっほ、えっほ。」
まるで小さな働きアリたち。力を合わせると、不思議なくらい重たい荷物も前へ前へと進んでいきます。

愛情たっぷりのお弁当で腹ごしらえをした後は、ボルタリングに挑戦!
「がんばれー!」
友達の応援が背中を押し、一歩、また一歩。最後まであきらめずに登る姿は、とても頼もしく見えました。

……ところがその途中、空からバケツをひっくり返したような大雨!
自然には勝てません。
でも、そんな時でも子どもたちは遊びの天才。
玉入れ、輪投げ、フラフープ…。
「雨だからつまらない」ではなく、「雨だからこれができる!」と、どんな時間も楽しみに変えてしまいます。
雨が落ち着くと、今度は畑で育てたスイカでスイカ割り!
見事に割れた真っ赤なスイカは、とっても甘くて最高のおやつになりました。

そして食べ終わる頃…。
シートに残ったスイカの汁まで夢中になってすすっている子どもたち。
「最後の一滴までいただきます!」
その姿を見ていると、「虫さんみたい!」と思わず大笑い。
自然が大好きな子どもたちは、人間も虫も”おいしいものは最後まで味わう仲間”なのかもしれません(笑)。

メロンは割らずに仲良く切り分け、おいしくいただきました。
夕方からはいよいよ、ごはんづくり。
薪部隊。
包丁部隊。
味見部隊。
そして…。
「ぼくは夢の中部隊。」
気持ちのいい場所を見つけて、みんなに見守られながらすやすや眠るお友達まで。
これもキャンプならではの、ほほえましい光景でした。

長い太巻きづくりでは、「せーの!」の息がぴったり。

野菜の素揚げ、太巻き、市販になったトウモロコシと枝豆、キンメダイの頭でだしをとったあら汁…。
どれも大好評!
自分たちで作った竹のお皿と竹のお箸に盛り付けると、あっという間にみんなのお腹の中へ。
育てて、収穫して、作って、食べる。
そのすべてがつながった、にっこにこらしい最高の食育になりました。
夜になると、自分たちで作った竹のランタンに火が灯ります。
やわらかな灯りに照らされる子どもたちの笑顔。
歌ったり、おしゃべりしたり。
楽しさのあまり寝落ちするお友達もいて、それもまた幸せなキャンプの思い出です。

年長さんが楽しみにしていたナイトハイクは、大雨のため残念ながら中止。
それでも、
「冬のお泊まり会で絶対やる!」
と、目をキラキラ…いや、もはや鷹のようにギラギラ輝かせながら宣言してくれました。
そのやる気、しっかり受け取りました!
冬は必ず挑戦しましょうね。
翌朝。
まだ4時過ぎ。
「やったー!雨降ってないよー!」
その元気な声で一日がスタートしました。
森へ出ると、
「見てみて!かわいいキノコ見つけた!」
朝露に濡れた森は、昨日とはまた違う表情を見せてくれました。

朝ごはんを食べて冒険ハイクへ出発…と思ったら、朝食後に椅子の上ですやすや夢の中のお友達。
「来年も、再来年もあるからね。」
スタッフに見守られながら、ゆっくりお留守番です。

冒険ハイクでは、”友情の壁”で友達を持ち上げ合う姿に感動。
「大丈夫!」「もう少し!」
自然に手が伸びる優しさと力強さは、この1学期で育ってきた仲間との絆そのものでした。

モンキーブリッジでは、お猿の顔で渡るはずが…。
ゴリラまで登場!
笑い声が森中に響きました。

ヤッホーの丘では、朝露にきらめく草原を思い切り走り抜けます。
「ヤッホーー!!」
子どもたちの声は、きっと山にも届いていたことでしょう。

キャンプ最後のお楽しみは、ご褒美のソフトクリーム。
そのため、お片付けのスピードは過去最速(笑)。
「ミックス派!」
「いや、バニラ派!」
小さな派閥もできましたが、一口食べると、
「どっちもおいしい!」
結局、おいしいものの前ではみんな仲良し。
やっぱり”おいしい”は世界を救います。

そして電車に乗って、家族の待つ駅へ。
「ただいまー!」
ぎゅっと抱きしめてもらう子どもたち。
「楽しかったよ。」
「がんばったよ。」
「ちょっとさみしかったよ。」
言葉にならないたくさんの気持ちが、この”ぎゅっ”の中に全部詰まっているようでした。

1学期終業式 ~大きくなったね~
終業式では、年長さんがキャンプで楽しかったことを一人ひとり発表してくれました。
春、少し不安そうに森へ入ってきた子どもたち。
泣いていた子もいました。
けんかをした日もありました。
思い通りにならなくて悔しくて涙を流した日もありました。
それでも子どもたちは、森で思いきり遊び、仲間と笑い、畑で命を育て、ごはんを作り、たくさんの「できた!」を積み重ねながら、一歩ずつ、一歩ずつ成長してきました。
自然は、答えを教えてはくれません。
だからこそ子どもたちは、自分で考え、友達と力を合わせ、失敗し、挑戦し、また笑うことを覚えていきます。
この1学期で育ったのは、体の大きさだけではありません。
友達を思いやる心。
最後まであきらめない強さ。
自分で考えて行動する力。
子どもたちは、それぞれの心に大切な宝物を増やしてくれました。
1学期、本当によく頑張りました。
みんな、花丸です。
夏休みも、ご家族とたくさんの思い出を作ってくださいね。
そして終業式の最後には、子どもたちと保護者の皆さんから、心のこもった手作りのお花をいただきました。
一つひとつのお花には、「ありがとう」と「元気になってね」の優しい気持ちが込められているようで、胸がいっぱいになりました。
子どもたち、そして保護者の皆さんの温かさに支えられ、私自身もたくさんの元気をいただきました。本当にありがとうございます。
少しの間、にっこにこファミリーのみんなとは会えなくなりますが、心はいつも森にいます。
森で虫を見つけて目を輝かせるみんなの笑顔。
友達と力を合わせて笑い合う声。
「みんな、見て!」と駆け寄ってくる姿。
そんな一つひとつを思い浮かべながら、また元気にみんなと森を歩ける日を楽しみにしています。
にっこにこの森には、これからも笑いと驚きと発見がいっぱい。
2学期、ひとまわり大きくなったみんなと、新しい物語を紡いでいけることを楽しみにしています。
1学期、本当にありがとうございました。
たまちゃん

